ダイエット感

■ ○○ダイエット法
おびただしい数の「○○ダイエット法」というものが現れては消えていき、それらに惑わされる人も少なくありません。納豆ダイエットバナナダイエット、最近ではひもを巻いてるだけでやせる(巻くだけダイエット)というものまで現れました。しかし、なぜ体重が減ったり増えたりするのかという本質が理解されていれば、小手先の流行手法に惑わされることはありません。

■ 体重増減の本質
人は食事をすることによりエネルギー(カロリー)を摂取し、生命を維持するための心臓を動かしたり呼吸をしたりすることによりエネルギーを消費(基礎代謝)したり、運動によってエネルギーを消費します。ここで、エネルギーがあまれば脂肪となり蓄えられ、足りなければ脂肪を削ってまかないます。誤解を恐れずに言えば、体重の増減はただそれだけで決まります。
体重の増減 = 食事で得たカロリ - 基礎代謝 - 運動で消費したカロリ
ここで基礎代謝は個人差はあるもののおおむね成人男性なら1500kcal、成人女性なら1200kcalくらいであり大きく変えることはできません。では運動の方はどうでしょうか?例えば、30分走ったとすると、おおむね200から250kcal消費します。これは食事で言えば、どら焼き1個半くらいに相当します。こんなにがんばってもこれだけしか消費されないのです。

■ 健康的に脂肪を減らすには
 そう考えると結局、脂肪を減らすには食事を減らすのが一番簡単、かつほぼ唯一の方法に近いことが分かります。ただ、食べ物によってカロリーはかなり異なります。例えば、「五訂増捕 食品80キロカロリー ガイドブック」(私のバイブルです)を参考にすると、同じ80kcalでもごはんは50gですが、こんにゃくなら1600g食べることが可能です。夜の食事の方が脂肪になりやすいので、夕食をこんにゃくにするだけでやせられるかもしれませんね。お酒やドレッシング、バターなどは意外に高カロリーなので注意が必要です。何がどれくらいのカロリーなのかを知ることが大事です。

■ とはいえ有酸素運動は少しした方が良い
生活習慣病の予防法や、成果を出すためのメンタルヘルスマネジメント、ストレスをためない方法などを調べていくと、多くの共通点があります。それは、必要十分な睡眠、必要十分なカロリー摂取、必要十分な有酸素運動(通常の呼吸でできる軽い運動)です。ただし多くの人が睡眠不足、カロリー過剰、運動不足に陥っていますので、睡眠をキチンととる、カロリーをとりすぎない、有酸素運動をキチンとする、という基本的なことが、病気を防ぐだけでなく、良い精神状態で成果を出すためにもっとも必要なことでしょう。ちょうどよい睡眠は平均では8時間くらいですが、個人差がありますので、昼食後以外はまったく眠くならないくらいの睡眠がちょうど良いです。摂取カロリーは基礎代謝と運動で消費するのと同じくらいのカロリー(ただし、やせたい人は200から300kcal少なめにする)、十分な有酸素運動は一日30分から1時間歩くことです。運動や息が切れるような無酸素運動は健康には必要ないと思います。最後に念のために書いておきますが、この方法は健康ではありますが、体型が良くなったりはしませんのであしからず。